東京は雨だが北関東は曇り空、ところが思わぬアクシデント。水上より湯の小屋林道で山の北側に入山計画も、土砂崩れで通行止め。それではと南側の片品武尊牧場東俣駐車場に向かったが、こちらも崖崩れで林道分岐点より先に進行できず、今日のネマガリ採りは残念ながらお手上げであった。
収穫なしの帰還ではプライドが許さず、アカシアの花を採り、早々に我が家に戻って来ました。
アカシアと呼んでいるが、アカシアという木は別にある。正式名はハリエンジュ(別名ニセアカシア)。おじさん達は西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」を思い浮かべることでしょうが、あれもニセアカシア。流行歌の歌詞で語呂からでしょうか。(梅雨の雨よりアカシアの雨が情緒たっぷりでいいですね)
蛇足。太宰治の『富嶽百景』にある「富士には月見草がよく似合ふ」の月見草とは実は待宵草(オオマツヨイグサ)と言われる(ツキミソウの花は白色)。ちなみに竹久夢二の「待てど くらせど 来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」に宵待草とあるのは、これも待宵草らしい。ただし、本人の書には待宵草とあり、いつ、またなぜ宵待草(実際には存在しない)になったのかは謎。
ニセアカシアは花の房を天麩羅、和え物、酢の物などで食します。香りが強く、良質な蜂蜜がとれることでも知られています。
どうぞ、食してみてください。
お待ちしております。