早朝の駿河湾田子の浦、吉原で左富士を眺める。東海道下れば右手に富士を眺めるが唯一吉原で街道が大きく曲がって、左側に富士山が見えてくる。広重の浮世絵とだぶらせる。
更に下り、街道の難所の一つ、さった峠に登り、広重の絵にご対面。麓の間宿(あいのしゅく)で山岡鉄舟ゆかりの望嶽亭藤屋に立ち寄り蔵座敷で当主のお話を伺う。
駿府府中、丸子宿、宇津ノ谷鳶の細道は過去に訪れているので更に下り、越すに越せぬ大井川東端島田宿を見学、その当時には存在しなかったが木造有料橋の蓬莱橋(897m)を渡り、大井川の大きさを実感できた。箱根八里は馬でも越すが越すに越せぬ大井川、増水すれば何日間も足止めを余儀なくされたであろう。
西端の金谷の茶畑牧の原台地の旧道石畳、川根路を行く大井川鉄道のSLをカメラに収め、梅雨の合間の暑さの中、広重浮世絵を楽しんできた。