同世代の元アリスのメンバーのひとり、
堀内孝雄さんがRimShotに現れたのを見逃さなかった。
当店2軒隣のビンテージギターを揃えたRimShotはギターリスト矢沢透さんのお店である。
http://www.rim-guitars.com/index.html
開店ご挨拶の時に頂いたアリスの30周年記念ポストカードにサインを貰った。
実はアリスには深い思い出がある。
28年前に遡る。風呂場のバランス釜のガス漏れによりガス爆発に遭い、
両脚に大やけどの大事故、意識不明(ちょっとオーバー)救急車で運ばれ入院生活を余儀なくされた。
脚の皮膚は焼けただれ重体、むき出された肉に消毒されたガーゼを貼り付けられ、回診時の医師はまるで悪魔に見えたほどであった。
べったり張り付いたガーゼを一枚一枚剥がされるのだ。
お遊びで、すね毛にガムテープで剥がす、そんなもんではない。想像してもらいたい。
口にはタオルを噛ませ、ベッドの支柱を両手でつかみ、まるで拷問を受けているのと同じであった。
(皮膚の剥がされた肉は病原菌に弱く、すぐに菌に冒され腐り始めるそうだ)
そんな闘病生活も心の支えになってくれたのが、アリスの『君の瞳は一万ボルト』である。病室のラジオから流れてくる歌は私に勇気を与えてくれた。
そんな訳で、サインを頂けて嬉しかった。ツーショット写真も撮っていただこうとしたが、恥ずかしがりやの私には言い出せなかった。
偶然の土曜日の午後のひと時でありました。