秋高い上天気、見事な紅葉に恵まれ、大鹿村ではのどかな牧場で日だまりを楽しみ、南アルプスの赤石岳・荒川岳の壮大な山々のパノラマに心打たれ、山間部にもかかわらず海水と同じくらいの塩分濃度の鹿塩(かしお)温泉で旅の疲れを癒し、更に秋葉街道を南に愛車を走らせ、地蔵峠を越えて遠山郷上町へ、街道をはずれ山間部へと向かった。
そこは天空の里、山の急斜面にへばりつく集落、日本の原風景なのか圧巻である。
『下栗の里』
里からは聖岳、兎岳が眼前に広がり、日本のチロルとも呼ばれている。
里のもてなしは、鹿肉・蕎麦・二度芋(じゃがいも)・山女魚・天然きのこ・こんにゃく等の山の幸で素朴な素材に舌鼓。
スローフードそのもの。
都会の喧騒から逃れて、日本の原風景に触れ、束の間の癒しを心に仕舞い、南信州の旅は明日からの活力の源となるのだろう。